春の魚

 春先は、海水温が上昇するにしたがって様々な魚が水揚げされます。
 2月から3月上旬にかけて網を賑わせたマダラが減って、サヨリやハチメ(メバル)が増え始め、春めいてくるとマイワシやコノシロ(コハダの成魚)。そして花見のシーズンには『花見イカ』と呼ばれる小さめのスルメイカが獲れます。
 さらに水温が上がってくると、サワラやマダイ等の魚が回遊してきます。特に春のマダイは桜鯛と言われ、味・見栄えともに春を代表する魚です。
 5月に入ると、アジの季節になります。時には、何トンもの大アジが一度に入ることもあります。鹿渡島定置が1年で最も活気に沸く時期です。

夏の魚

 夏になるとトビウオなどが増えてきます。大型のクロマグロなども時々網にかかります。
 盛夏の時期は海水温も上がり一時的に水揚げ量が少なくなりますが、大きいカマスやタチウオなど脂が乗ってきます。

秋の魚

 9月に入ると、カマス、シイラ、アオリイカなどが増えていきます。シイラは大型で非常に活動的な魚です。見た目は厳ついですが、身は白身で脂が乗っていて美味しい魚です。カマスもこの時期のものは非常に脂が乗っており、焼き魚に最適です。魚工房旬では、このカマスを使って干物を作っています。アオリイカは肉厚で甘みがあり、非常に美味しいイカです。秋が深まるにしたがって大型のものが増えていきます。
 そして、9月頃から秋が深まるにつれてコゾクラ、フクラギなどブリの幼稚魚がゆっくりと出世しながら回遊してきます。台風シーズンが過ぎれば、いよいよ青物の季節です。
 また、9月から10月にかけて、大型のカジキが入ります。シロカワ(シロカジキ)とバショウカジキが時には複数本入ることもあります。

冬の魚

 冬は何といってもブリの季節です。この時期の富山湾のブリは、「寒鰤」の名に恥じない正に究極の逸品です。そして、カワハギやサバなど他の様々な魚において、1番脂が乗っているのがこの冬の時期です。
 イカはアオリイカが減ってヤリイカが増えてきます。アオリイカほどの甘みはありませんが、ほどよい歯ごたえと高級感のある上品な味わいがあります。
 2月に入ると海水温が下がり漁獲量そのものは減少しますが、深海から産卵のためタラが上がってきて網に入ります。七尾のタラは、真子や白子も美味しいですが、身にもほのかな甘みがあります。

お魚カレンダー(いきいき七尾魚より引用)
  4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10月 11月 12月 1 月 2 月 3 月
サヨリ                        
マイワシ                        
メバル                        
トラフグ                        
タイ                        
サワラ                        
アジ                        
サバ                        
本マグロ                        
トビウオ                        
カマス                        
シイラ                        
アオリイカ                        
フクラギ                        
ブリ                        
ウマヅラハギ                        
スズキ                        
タラ                        
スルメイカ                        
ヤリイカ                        
アンコウ                        
ヒラメ