定置網漁
定置網漁は、文字通り海中の定まった場所に網を設置し、回遊する魚群を誘い込むことで漁獲します。
巻き網などの能動的に魚を追いかける漁法と異なり、過剰漁獲に陥りにくい、
継続的な漁業が可能な環境にやさしい漁法と言われています。
また、漁場が沿岸付近に固定されているために、
毎朝新鮮な魚を供給する事が出来ます。
海の透明度が高く、プランクトンが豊富な富山湾では、この定置網漁が非常に盛んです。
定置網でとれる魚
定置網漁でとれる魚は、一般的に「浮魚」と呼ばれる魚です。浮魚とは海水面から水深数十メートルから百メートル程の、海底から離れたところを泳いで移動
する魚の事です。イワシやアジ、タイ、ブリ、イカなどが浮魚の代表例です。
対してカレイ、エビ、カニなど海底に生息する魚介類を底魚といいます。こちらは定置網での漁獲が難しく、底引き網などを利用します。
富山湾の豊潤な海の幸
富山湾は『天然の生け簀』とも呼ばれる豊潤の海です。その透明度の高さからプランクトンが豊富で、そのプランクトンを餌にする小魚から、それを餌にする
マグロ・ブリといった大型魚まで、様々な魚介が豊富に生息しています。
さらに、湾のため海が穏やかで一年中漁を行う事が出来ます。
定置網漁では、その豊潤な海の幸を、一年を通して非常に鮮度が高い状態でお届けする事が出来ます。